【100倍楽しむ! 百貨店のツボ】⑦
7、【100倍楽しむ! 百貨店のツボ】店員
6で述べたように、今や本番商品のシェアは20%以下という寂しい現実になってきていますので、当然のことながら百貨店雇いの店員も20%以下ということになります。
逆に言えば80%以上は取引先からの派遣店員で、SC商品を販売する店員を委託店員、本番商品を販売する店員を手伝店員と呼んでいます。
また、百貨店雇いの店員は雇用形態により、社員、パートナー(特別社員)、アルバイトに分類されます。人件費抑制のため、年々社員の比率は低くなり、パートナー・アルバイトの比率が上がっています。帰属意識の低下、サービスの低下、販売力の低下が問題となってきています。
量販店の売り場を思い浮かべてください。
店員はフロアに数ヵ所ある集中レジに、2~3名ずついるだけです。百貨店から派遣店員が消えたとしたら、量販店と全く同じ風景になるのです。
販売力やサービスの大半を、取引先に依存しているというのが百貨店の実態です。普段皆さんがお買いものをされる時に、あれこれとかいがいしく接客してくれるのは派遣店員だと思ってください。
売り場で社員を見つけるのは、至難の業です。
どうしても社員を見つけたい時は、レジに行ってください。
あるいは、仰々しく通路から売り場を見渡して店員に指示を出している人がいたとしたら、その人は百貨店の管理・監督職の人間ですので、その人をつかまえましょう。
ただし、ネームバッチをつけていない人は取引先のえらいさんである可能性がありますので、その場合はかえってややこしくなりますので、ネームバッチを確認してから声をかけてください。
