【100倍楽しむ! 百貨店のツボ】⑩
10、【100倍楽しむ! 百貨店のツボ】デパ地下
少し前までは食料品売り場は地下というのが百貨店の定番でしたが、若い女性の人気がファッションからスイーツに移行するにつれ、郊外店を中心に1階のグランドフロアーに洋菓子や青果の売り場が構築されるケースが増えてきました。
中途半端なファッション雑貨を並べるよりは、よほど百貨店らしい華やかさと賑わいが演出されるという理由からです。デパ地下はもはや地下ではなくなってきたのです。
菓子は和菓子と洋菓子に分類されますが、食料品は生鮮3品(肉、野菜、魚)、青果、グロッサリー、惣菜、日配品、保存食品、瓶缶、加工品、米、酒・ビール、佃煮、塩干など、たくさんのカテゴリーに分類されます。
野菜、魚、青果、日配品は基本的には1日1回、開店前の納品だけで売り減らしです。だから朝一番の品揃えが最も充実していて、鮮度も良いということになります。逆に夕方は品揃えが悪くなり鮮度も落ちるので、特に賞味期限の短い鮮魚は6時の市で値段を下げて売り切ってしまうのです。
惣菜も基本的には、その日に売り切りご免です。ただ品揃えをある程度の時間帯まで保つために、2時のリフレッシュエコー前後に作りたてを追加するケースも増えてきています。6時の市で売り切ってしまうのは鮮魚と同じです。
最近保存食品や瓶缶では、賞味期限の迫ったわけありセールやギフト解体セールが話題になっています。有名メーカーの商品がほぼ半額で買えるということで、お得感いっぱいです。
催事場だけではなく売り場内催事でも実施していますので、要チェックです。 余談ですが、某有名ベーカリーは売れ残ったパンを一切値下しません。その日の内に全て廃棄処分します。
ブランドの価値を守るためだそうです。世界の食糧事情を考えると「どうかなぁ?」とも思うのですが、ここまで徹底していると大したものだと感心せずにいられません。
