学童保育の現状②
2、学童保育の現状
国の基準では、40名の児童を2名の支援員で保育し、これを1単位と呼んでいます。
また、広さの基準は児童1人あたり1.65㎡以上なので、40名では66㎡が必要ということになります。保育室が教室とは限りませんので、図書室や図工室、体育館の準備室等で保育をするとなると、50~60名の児童を3名の支援員で保育するという大変な事態になります。
学童の教室では、1年生から6年生の児童が混在します。体格も運動量も様々で、ちょっとしたけがや喧嘩が絶えません。高学年には着替えのスペースが必要ですし、発熱したり興奮したりした児童をクールダウンさせるスペースも必要ですが、場所の確保もままなりません。
また、学校や公共施設は施設自体が古く、安全面や衛生面でも多くの問題を抱えています。雨が降れば運動場は水浸しで、送迎の保護者や児童の足元はずぶ濡れに。トイレは和式がほとんどで、水が流れにくく、よく詰まり、木製のドアの鍵はすぐに壊れるといった具合です。
