「安心・活用! 結婚相談所のツボ」
- 結婚相談所って何?
- 仲人って何?
- 仲人の仕事
- 特定商取引法の順守について
- 個人情報の保護について
- 「婚活」って何をするの?
- 「お見合い」のルール・マナー
- 「交際」のルール・マナー
- お相手を選ぶポイント
- 「婚活」を「婚勝」にするために
1、結婚相談所って何?
世の中には、似て非なるものがたくさんあります。「出逢い系」「結婚相談業」もそのひとつです。「出会い系」とは遊び相手を探すゲームで、「結婚相談業」とは結婚相手を探す仕事です。
「出会い系」に仲人の存在はなく全てが自己責任、「結婚相談業」には仲人が存在し自社会員の身元を担保し、相手仲人には相手会員の身元を担保させるのです。
「結婚相談業」の中にもいろいろな業態があります。最大手は新聞広告や電車でよく目にする「結婚情報センター」で、膨大な情報量を武器に広く会員を募っています。
一番小さなものは昔ながらの仲人で、事務所を持たずコンピューターも使わずに、自宅の一室を使うかお客さんの所に出向くかして、手作りで縁組みをしています。
その中間にあるのが私たちの「結婚相談所」で、パソコンを使って多くの情報をリアルタイムに利用しながら、仲人同士の手組みも併用して、会員に対するきめ細かな対応を売りにしています。
事務所を持っていますが自宅兼用の場合もあり、家族だけで運営している個人会社が中心です。もちろん規模が大きくなれば、有限会社や株式会社にして従業員も雇います。
また最近は異業種からの参入も多く、ブライダル関連だけではなく、人材派遣会社やIT関連の企業が、別部門として手掛けるケースが増えてきています。
昔は有閑マダムの小遣い稼ぎの感があった仲人業ですが、最近では初期投資のかからないビジネスとして、若い方の参入も目立ちます。
顔や口や信用よりも、いかに鮮度の良い情報をたくさん持っているかが重要視されてきています。

2、仲人って何?
昔ながらの仲人は、金縁眼鏡に大きな天然石の宝石やネックレスや時計をジャラジャラ、成金趣味の裕福なマダムのイメージでした。
最近は装飾物は控えめにシックで上品な色使いのスーツやワンピースを身につけている、地味なおばさんがほとんどです。
黒のパンツスーツに身を固めたキャリアウーマンも少なくありません。
仲人の仕事は縁組みをして成婚させることです。会員の側から言うと、ご両親になりかわって会員の身元を担保し「婚活」を応援することです。
仕事自体は社会的な要請のある、大変に意義のある仕事です。
問題はそのやり方であり、仲人自身の人間性です。未だにこの業界が怪しげなイメージで見られているのは、その仕事内容や報酬のしくみをガラス張りにしないからです。
同じように個人情報に深く関わっていても、警察や裁判官のように広く尊敬されている職業がたくさんあります。
最近いくつかの自治体で試みがあるように、仲人業は公務員であってもいいくらい、これからの日本には必要な仕事です。
晩婚化、非婚化、少子化に歯止めをかけるには、若い男女をきちんと適齢期に結婚させ、子供をたくさん産んでもらうしかないのです。経済的な背景やそれに伴う不安のあるなしにかかわらず、この不断な努力は必要だと思います。

3、仲人の仕事
パソコンに会員登録をする場合と、登録しない身上書預かりの場合で、最初の手続きは変わります。
会員登録の場合は相談所で無料相談、入会の意思がある場合は面談を行います。適格であれば後日、必要な公的書類・写真・諸費用を準備していただき、入会手続きとなります。
公的書類の他に相談所独自の契約書を、かなりたくさん交わすことになります。特に特定商取引法に関わるクーリングオフの説明や、個人情報の保護に関しては厳正さを求められていますので、どうしても書類が多くなります。
身上書預かりの場合はたいていは、お客様のご自宅に出向いてご両親と面談します。その上で手書きの身上書と写真を預かります。
パソコンに会員登録はしませんが、身上書を既定の書式に打ちかえ、紹介用の略式のプロフィールを作ります。
会員登録の会員はパソコン検索で、身上書預かりの会員は仲人同士の手組みで、お見合いの申し込み・申し受けをします。両者が合意すれば、お見合いの日程調整をします。お見合いの日時と場所を決めるのです。
お見合いの当日は立ち会いします。必要に応じて同席します。特に新入会員の場合や身上書預かりの場合は必ず同席します。お相手をよく見るだけではなく、自会員をお相手仲人へ売り込むのです。仲人の口に勝る者はありません。
お見合いの結果は翌日のお昼頃までに、会員がそれぞれの仲人に返事をすることになっています。返事の良否にかかわらず、翌日には結果を出すというルールになっています。
良ければ「交際を希望します」、ダメな場合は「ご縁がなかったようです」という返事になります。
交際に入った場合は、定期的に近況報告をいただきます。一ヶ月目には交際が順調に進んでいるか、三ヶ月目には結婚の意思確認をし、半年くらいをめどにプロポーズ・成婚へと進めて行きます。
もちろん途中で悩み事やトラブルが発生した場合は随時相談しますし、途中で交際をお断りする場合は、仲人が窓口となり相手仲人に交際修了の申し入れをします。会員が直接お断りをするということはありません。

4、特定商取引法の遵守について
結婚相談業は特定商取引に指定されている業種です。
前受け金が大きい場合は財務諸表の開示が求められ、小さい場合でも青色申告時の付表の備え付けが義務づけられています。
また前受け金の多寡にかかわらず、クーリングオフや解約時の返金についての説明を十分にすることと、赤文字による文章での通知を義務付けられています。
結婚情報センターと呼ばれる大手の相談所は前受け金が大きい場合が多く、入会金や登録料の他に、1~2年の会費を一括払い込む場合もあります。
この際、途中退会したらいくら戻って来るのか、入会時に十分に知らしめなければいけません。それが不十分であると、「入会時に高い金を取られてろくに面倒も見てもらえず、退会するとなるとほとんど金は戻って来なかった」という不平・不満ばかりが残り、業界全体のイメージの低下につながるのです。
大半の結婚相談所は、大手の結婚情報センターとは違ってビジネスライクに走ることなく、良心的に誠実に業務を行っています。
過大な前受け金を取るケースもありません。
ただ法律にうとい無神経な仲人がいることも事実で、会員になろうという人は実際に相談所に足を運んで、その相談所が順法精神を持っているかどうか、確認したほうが良いかも知れません。

5、個人情報の保護について
個人情報の保護は、結婚相談業にとって最も大きな課題です。
プロフィール自体は個人を特定できないように、最低限の情報しか掲載していませんが、プロフィールの原表には詳細な事実が書かれていて、結婚相談所はそれを保管しています。身上書は言うに及ばずです。
個人情報の保護については、いくつかの大原則があります。
- 本人の同意を得て収集する(収集目的以外にはいっさい使用しない)
- 書類は鍵のかかる保管庫で保管する
- 不要になった書類はシュレッダーで裁断する
- 持ち出さない
問題は4つ目の「持ち出さない」です。
身上書を取り扱う際には、持ち出さないわけにはいきません。
それどころか、他の仲人を経由して第三者の所に行ってしまうのです。
仲人同士の信頼関係のなせる技ですが、万が一の事故を防止するためにも、台帳や帳面を使った管理が必要です。
会員とは覚書等で契約書を交わします。
他人の個人情報を第三者に漏らさないことと、逆に自分のプロフィールを開示することです。
会員になろうという人は、その相談所の「個人情報の保護」意識についても、しっかり確認した方がいいでしょう。
また、良家の親御さんほどコンピューターを毛嫌いして「身上書だけで」という方が多いのですが、コンピューターで開示されている個人情報は最低限の内容で、個人を特定できなくなっている上にセキュリティーも万全です。
包み隠さず全てを開示している身上書に比べて、はるかに安全・安心なのですが、いくら説明しても納得していただけないのが事実です。

6、「婚活」って何をするの?
昔は結婚を「永久就職」と表現したように、就職で一部上場の有名企業を目指すように、自分の理想の結婚相手を探し挑戦して行くことです。
企業が社員を採用するときに、事前に履歴書で書類審査をし、合格者に対して面談を実施するように、会員はプロフィールで事前の書類審査をし、合格者に対してお見合いを実施するのです。されている場合ももちろんあります。
手段としてはお見合いの他に、パーティー・イベントなどがありますが、きちんと交際につながって行く確率は、お見合いが一番高いようです。
特に多人数のパーティーは、分刻みで男性が女性の前を移動し続け、同じような話を違う相手に何度もしたあげく、「誰に何を話して、誰が何を話してくれたのかさっぱり覚えていない」といったケースも多いようです。
一部のモテ男・モテ女とその他大勢という格差がついて、嫌な思いをする場合もあります。短時間でたくさんのお相手の人間性を見極めるなど、普通の人にはできませんが、容姿に自信のある方は行かれたらいいと思います。
イベントはシミュレーションゴルフ、料理教室、バスツアーなどいろんなものが出てきました。自治体などでは農作業体験もしているようです。
趣味が合う方が集まるので、一般のパーティーよりは楽しいと思います。
結婚相談所を使わないのであれば、テニスサークルに入る、文化教室に入る、地元のイベントに参加するなど、異性の多く集まる会合に参加するのもいいでしょう。いずれにしても、自分の性格に合った方法を選ぶべきです。
また自分磨きのために、話し方教室、マナーレッスン、メイクレッスン、ファッションコーディネートなどを実施している相談所もありますので、利用してみるのもいいでしょう。

7、「お見合い」のルール・マナー
JBA(日本結婚相談協会)の文章をそのまま引用します。
まず、リラックスしましょう。(堅苦しさと緊張感は禁物)
時 間 厳 守
お見合いは、第一印象が大切です。時間にルーズは第一印象で減点です。
定刻10分前には指定の場所に余裕をもって行きましょう。お車の使用は避けて下さい。遅刻の大半はお車を使用された時に起きています。
服装・他
男性はスーツにネクタイを必ず着用、女性はTPOに準じた服装で。
(服装が軽いと初めて会うお相手に対して軽い気持ちで接していると思われてしまいます。)
※クールビズ・ウォームビズでは、ジャケット&ノーネクタイでOKです。
挨 拶
ご挨拶は丁寧に且つ爽やかに、はっきりと名乗りましょう。
「初めまして、○○です。宜しくお願い致します。」
会話と態度
お見合い前にお相手経歴、家族状況、趣味等を心得ておき、共通の話題に触れられるようにしましょう。
お見合いの成功の秘訣は、何時もにこやかに明るくハキハキと、お相手の外観だけでなく特に人間性を重視し長所を見つけるようにしましょう。
お二人でデートに
男性はデートの場所、コースを考えておくとより良いデートになります。
デート代はできるだけ男性負担で、女性側も次の店は私が出しますという気持ちを持って。割り勘の場合は、最初から話し合いで店等を決めましょう。
注 意 事 項
・過去のお見合いの回数や、お断りした事情などを話題にするのは感じのよい事ではありません。
(もし聞かれたら上手にお答えしましょう。)
・自分は結婚の意思がないのに、親や周りの人に無理にお見合いさせられた等といわない事。
・お見合いの結果、フィーリングが合わない場合でも、お相手の人格を尊重し、失礼にならないようにしましょう。気に入らないからと言ってすぐに退席したり、不快な表情を面に出さないようにしましょう。
・お見合いの時間は、最低1時間位はマナーです。
・お見合い当日の電話番号交換は禁止です。
お見合い時の条件
○お見合い席料(飲み物代)の負担 (男性が負担)
・双方共、親が出席の場合 ・・・・・(双方の親の負担)
・どちらかの親が出席の場合・・・・・(出席の親の負担)
・当人だけの場合 ・・・・・(男性の負担)
・当人だけの場合(養子) ・・・・・(女性の負担)
○親が出席の場合 前日までにお相手相談所に通知が必要なので、担当相談所に伝えておいて下さい。
○同伴者、立会人が多数にならないようにするのが望ましい。
※ 結果報告は、お互いが交際の約束をしても必ず翌日の13時迄に、必ず相談所に連絡して下さい。

8、「交際」のルール・マナー
JBA(日本結婚相談協会)の文章をそのまま引用します
交際開始の心得
お見合い後交際こそ大切
初めてのデートはできるだけ早い機会に、お見合い後日数をあけない事です。
お相手候補は自分だけだと思わず、ライバルがたくさんいると思い、よい方であればチャンスを逃さないように積極的になりましょう。
好かれる事よりもまず、好きになる事
この人となら一生を共に・・・という気持ちが高まったら、ためらわずに意思表示を、プロポーズにはタイミングがあります。
ご縁がなかった場合でも、あの方はとてもよい方だったと惜しまれるような貴方の人間性を大切に印象付けて。
(お相手先相談所員に好印象が強いと次により良い素晴らしいご縁につながる方の紹介も見えてきます)
交際中は少なくとも、月1回は経過報告を
自分で解決できない事や、結論が出せない事などは遠慮なく私共にご相談いただき、早期に解決するようにしましょう。
交際期間は3ヶ月を目安に!
初めての出会いから、婚約・成婚の日まで、貴方と私共は一体となって、真剣に貴方の幸せ作りの架け橋となるようお手伝い致します。目標を持って努力して真剣にお相手を選びましょう。

9、お相手を選ぶポイント
「婚活」をされる皆さんに、紹介したい本があります。
「お見合い1勝99敗」(吉良 友佑 PHP新書)です。
実際には150回近くお見合いを経験した著者が、最後の1勝で奥様を手に入れられました。
「お見合いを始める心構え」から、「お見合いの場で」、「デートの作法」、「相手の見極め方」、「結論の出し方」まで実践に基づいた経験を、わかりやすく解説してくれています。
男性の著書ですが、女性にも必ず役に立ちます。ぜひご一読ください。
その本のまえがきで著者は、「運命の人」とは相性の良い人だと言っています。
正にその通りだと思います。
プロフィールでお相手を選ぶポイントは、容姿(写真、身長、体重)、年齢、学歴、職業、年収、資産(本人、親)、家族構成、長男か否か、一人っ子か否か、初婚か再婚か・・・などたくさんあるのですが、こだわる項目が多ければ多いほど、間口を狭めて行くことには違いありません。
「妥協したくないから」「理想の人を探したい」という理由で、間口を広げない人が意外に多いのですが、例えば容姿にこだわり過ぎたが故に、実際に会ってみたら写真と実物が違うなどというトラブルも発生します。
写真を加工するのはご法度ですが、容姿だけにこだわってお相手を選んだ本人にも責任はあると思います。
まずは想像してみてください。
「この人と50年いっしょに暮らせるか?」と。
いっしょにいて肩がこったり、気を使ったり、緊張したり、話がはずまなかったり、そんな方と50年いっしょにいられますか?
また社会的地位が高く年収の良い人ほど、家庭から離れて行きます。
家庭内別居でもいいのですか?
プロフィールに現れない、重要な項目がいくつかあります。
人間性、価値観、ユーモア、雰囲気、言葉づかい、動作、しぐさなどです。
「相性」はこれらの項目と深く関わっています。
プロフィールの項目にこだわり過ぎると、肝心の「相性」を見極めないうちに「運命の人」を見逃すことになるのです。
間口を狭めずに、いろんな人と会ってみてください。
私は、明るく楽しい家庭が一番だと思います。

10、「婚活」を「婚勝」にするために
まずは間口を広げましょう。
異性を見る目を養うため、自分磨きのためと思って、いろんな人と会ってみてください。お見合いもそうですが、お付き合いにも経験が必要です。
いろんな人とお付き合いすることで、自分の人間性に広がりを持たせたり、高めたりすことが可能になります。
お相手を選ぶポイントは、「相性」と「将来性」です。
現状の職業・地位や年収にこだわらないでください。
実際にお会いして、お付き合いして、人間性や価値観を実感することで、自分との「相性」やお相手の「将来性」を見極めてください。
早熟で伸び代のない人は人格が固まっていて、頑固で自信家で人の言うことを聞きません。
「将来性」の豊かな人は、柔軟で人の言うことをよく聞いてくれます。
二人で相談しながら、新しい家庭を築いて行けます。
二人で助け合いながら、共に成長して行けるのです。
「婚活」に勝つということは、「運命の人」に出逢い結ばれることです。
思いあがってもいけませんし、へこんでもいけません。
謙虚な態度でコツコツと「婚活」を続けることです。
そうすれば必ず、全身が雷に打たれたような「運命の人」に出逢えるはずです。
その時のためにも「婚活」を続け、人を見る目を養い、自分の人間性を高めて行くのです。

「結婚できない男、結婚しない女」
- 現代結婚事情
- 自分自身を知ること
- 相手を知ること
- ミスマッチを避ける
- なかなか結婚できない男性への提言
- なかなか結婚しない女性への提言
- 結婚しましょう!
1、現代結婚事情
令和2年度の国勢調査によると、30~34歳男性の未婚率は51.8%、同年齢女性の未婚率は38.5%と、晩婚化の傾向が続いています。生涯未婚率は男性26.6%、女性16.5%です。
ただ生涯未婚率は50歳時点での未婚率を指し、現状とやや乖離してきていますので、60歳時点の未婚率に置き換えると、男性17.3%、女性8.5%となります。
人口減少・少子化といった日本社会の根幹に関わる問題の大きな原因のひとつが、この未婚化・晩婚化です。結婚をしないから子供を産めない。結婚が遅いから子供をたくさん産んで育てられない。2023年の合計特殊出生率は1.20という低さでした。
結婚するのが嫌になったわけではありません。
18~34歳の未婚者のうち、将来結婚したいと考えている人は、男性で81.4%、女性で84.3%です。(参照:「結婚に関する現状と課題について」こども家庭庁)
東日本大震災や新型コロナ等の災害を経て、家族の絆を大事に感じる人が増えてきて、結婚願望はますます強まっているようです。
では未婚化・晩婚化の原因は何でしょう?
それがタイトルで表現した、「結婚できない男、結婚しない女」ということになるのです。結婚そのものに対する意識、結婚相手に求める条件は男女で全く違うのに、お互いに気づいていない。
また学歴・職業・収入などの基本条件が、男性より女性の方が高くなってきていて、必然的に女性が男性に求める条件も高くなるという傾向になります。極端な年の差婚などは、その顕著な例だと思います。
経済的不安も未婚化・晩婚化に拍車をかけます。
収入が少なくなると経済的自立が難しく、男女とも親と同居する期間が長くなります。
親は口では結婚を勧めますが、微に入り細に入り口出ししますので、結局は結婚を遅らせてしまうのです。
語呂が悪いのではずしましたが、タイトルは正確には「なかなか結婚できない男、なかなか結婚しない女」です。
さてこういう結婚事情を踏まえた上で、なかなか結婚できない男が結婚するためには、なかなか結婚しない女が結婚するためには、どのような婚活をすれば良いのでしょうか?

2、自分自身を知ること
自分を知らない人は意外と多いものです。ひとつの方法としてスウォット分析というものがあります。本来は自社を分析する時のビジネスツールですが、自分自身を知るためにも十分活用できます。
内的要因は自分の容姿・学歴・仕事・収入・性格・趣味など自分自身に属する固有の要素で、各要素の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)を分析します。
外的要因は現住所・家族構成・財産など自分の周りに付随する要素で、各要素のプラス要素(Opportunities)とマイナス要素(Threats)を分析します。例えば次のような表を使います。
内的要因
項目 | 内容 | 強み | 弱み |
容姿 | 身長(平均値と比較して) | ||
体重(BMI22と比較して) | |||
写真は好感が持てるか? | |||
続柄 | 長男か?一人っ子か? | ||
学歴 | 最高学歴のレベル | ||
仕事 | 業種・会社の知名度など | ||
収入 | 年収(平均値と比較して) | ||
性格 | 明るいか暗いか? | ||
会話 | 異性との会話の得手・不得手 | ||
資格 | 将来にプラスとなるか? | ||
趣味 | お相手と共有できるか? | ||
婚歴 | 初婚か? |
外的要因
項目 | 内容 | プラス要因 | マイナス要因 |
現住所 | 都会か田舎か? | ||
お相手との距離 | |||
資産 | 本人の資産 | ||
家族の資産 | |||
家族 | 家族構成 | ||
家族の職業・学歴 | |||
同居の有無 |
強み・弱み、プラス要因・マイナス要因の欄は、具体的な内容が書ければそれに越したことはないのですが、書けなければ○×でもいいでしょう。
肝心なことは、自分自身のことをいかに客観的かつ正確に把握するかということです。
それと、お相手が決まらないと記入できない項目もありますが、その項目はとりあえず放っておいて、お相手が決まってから記入すれば良いでしょう。
この表の活用の仕方は、第一は自分の弱み・マイナス要因を強化して無くすことですが、お相手を選ぶ際に、そのお相手が自分の弱み・マイナス要因を補ってくれる人かどうかを見てください。
あるいは自分の弱み・マイナス要因が全く影響を及ぼさない人かどうかを見てください。そういう関係が相性と言われるものになって現れます。

3、相手を知ること
男と女の感覚や考え方のミスマッチは婚活にもあります。
ある団体が公表しているアンケート結果によると「あなたにとって婚活とは?」という質問の1位の回答は、男:デートすること 女:家事などの生活力を身につけること だそうです。
同様に「婚活する上でのポイントは?」の質問は、男:異性について理解すること 女:自己分析をきちんとすること だそうです。
昔から男はロマンチストで女は現実的と言いますが、婚活についてもこれほど男女で意識差があります。そしてその事実をお互いに知らないことに問題があります。
相手を知るには相手と面と向き合って話をすることが一番ですが、なかなかそういうわけにも行きませんので、男性は女性の一般的な要望を、女性は男性の一般的な要望を事前に理解しておきましょう。
男性の女性に対する要望は高い順に、
- 人柄
- 家事・育児
- 仕事への理解
- 共通の趣味
- 容姿
- 経済力
- 職業
- 学歴
女性は、
- 人柄
- 家事・育児
- 仕事への理解
- 経済力
- 共通の趣味
- 職業
- 容姿
- 学歴
昔は女性の男性に対する要望は「3高」と言われ、高学歴・高収入・高身長の方が好まれましたが、今は「3低」(低姿勢・低依存・低リスク)と言われたり、「3C」(comfortable 快適な・communicative 理解しあえる・cooperative 協調的な)と言われたりして、価値観やライフスタイルが一緒だったり、家事をすすんでやってくれたりする方が好まれるようです。
前述のスウォット分析の表の項目を上記の要望に置き換えて、異性の要望に対する自分の強み・弱みを分析するといいと思います。自分がお相手に対して何をしてあげられるか、確認するいい機会になると思います。

4、ミスマッチを避ける
自分自身を知り相手を知った次は、ターゲットを明確にして、お相手選びの際のミスマッチを避けることです。
結婚には相性が非常に大切な要素で、相性のいい人というのは自分の弱み・マイナス要素を補ってくれる、あるいは自分の弱み・マイナス要素が全く影響を及ぼさない人です。
お相手選びの際に、「一攫千金」「下手な鉄砲も数撃ちゃあ・・・」などという考えは捨ててください。時間と労力の無駄です。
仮にお付き合いできたとしても、その交際は長くは続きません。
お相手の要望が具体的にわかる場合は、自分がお相手に対して何をしてあげられるかというのも大事な視点です。
人は一人では半人前だから、二人で足りない部分を補ってやっと一人前になるんだと思いましょう。
それに最初から幸せを約束された結婚などありません。幸福な家庭は二人で作り上げて行くものだと考えましょう。

5、なかなか結婚できない男性への提言
・マザコンは嫌われる
男性諸君はちょっと考えてみてください。結婚したすぐ、家族の中で血縁関係がないのは、お嫁さんだけです。
旦那さんがお母さんの側に立ったら、お嫁さんは孤立無援状態になります。お嫁さんはそれを一番恐れます。
そんなことになると、赤の他人のお嫁さんは、家の中に居場所がなくなってしまいます。「実家に帰らせてもらいます・・・」ということになるのです。
男性は、お見合いや交際途中で家族の話をする時は、お母さんの話は必要最低限にとどめましょう。そして、何があっても俺はお前の側につくよという意志表示が大切です。
もちろん子供ができれば、しっかりと血縁関係ができますので、もう心配はいりません。むしろ、旦那さんのいないのがあたり前の家庭が出来上がってしまわないように、自分自身の心配をしましょう。
・喫煙者は嫌われる
私自身も28年間の喫煙者でした。煙草をやめて、改めて煙草のけむりのけむたさ・臭さを知りました。非喫煙者にいかに迷惑をかけているかを、初めて自覚しました。
煙草の臭いは喫煙者本人だけではなく、周りにいる非喫煙者の髪の毛や洋服に染みつきます。
大多数の非喫煙者は、生理的に煙草の臭いが嫌いです。その嫌いな臭いが体全体にまとわりつくのは、耐えられないことなのです。
生理的に嫌いなものを好きになれというのは無理です。煙草をやめられない人は、煙草を吸う人を選びましょう。その方が、無理のないお付き合いができます。自分のためにもお相手のためにも、やめるのが一番ですが・・・
・清潔感のない人は嫌われる
ファッションセンスは千差万別、それに一朝一夕に身につくものではありません。普段きちんとした身なりや服装のできる人が着崩してこそ、かっこ良さや意外性が出ます。
初めて会った人の身なりや服装に清潔感がなければ、大多数の女性にとってはNGです。
正装や清潔感は女性に対するエチケットであり、貴方を大切にしているというメッセージです。お付き合いが進めばカジュアルな服装でもOKですが、清潔感だけはいつも気にするようにしましょう。
・同居はNG
先の「マザコンは嫌われる」で書いたように、子供が生まれるまではお嫁さんひとりだけが、血縁関係のない赤の他人です。旦那さんが味方についてくれないと、孤立無援になってしまいます。
それにお嫁さんは、家事をこなさなくてはいけないわけですから、姑とまったく顔を合わさずに済むということはないのです。
お嫁さん、場合によっては姑も常に緊張状態にあって、ほっと気を抜ける時間や、ぶつかった時に逃げ込む場所がないのです。それが毎日続くとなると、精神的なストレスは大変なものです。お嫁さんはそれがわかっていますから、一般的には同居を嫌います。
将来的に同居が避けられないにしても、最初は(できればお子さんが生まれるまで)別居すべきです。同じ敷地内の別棟でも、全くの同居とはずいぶんと違うでしょう。男性はこのことを、自分のご両親にしっかりと説明し説得すべきです。
・会話力を磨く
クレームは、相手の話を聞くことで8~9割解決すると言われています。
会話力で 大切なのは、相手の話を聞く力です。自分の話は2割、相手の話が8割と思っておきましょう。
お話がはずまなかったということをしばしば耳にしますが、それは自分が相手に興味がなかった、相手が自分に興味を示さなかったということです。それでは居心地が良いわけがありません。
大事なのは相手に興味を持ち、興味を持っていることを表現することです。相手の話に身振り・手振りを交えて、多少大げさに共感しましょう。
相手の言葉をそっくりそのまま返す、オウム返しでもOKです。そしてできるだけ、相手を褒めましょう。褒められると居心地が良くなり、会話も弾み、相性の良い人ということになるのです。

6、なかなか結婚しない女性への提言
・年下狙いはやめる
一般的に男性は、若い女性を好みます。特に30代後半から40代前半の男性は、自分の婚活の遅さを棚に上げて子供を欲しがりますので、相手の女性は若ければ若い方がいいのです。
年上の女性を好む男性は、生活力がなく精神的に幼いと思っていた方がいいでしょう。それをよく理解した上で、年下の男性とお付き合いしてください。いざとなれば私が食べさせてあげる、くらいの覚悟を持たないとうまく行かないでしょう。
・年収を第一条件にしない
年収を第一条件にする女性は、キャリアを積んでそれなりの収入をもらっている人が多い。今の自分の生活レベルやスタイルを変えたくないので、自分の稼いだお金は自分ひとりで使いたい、ご主人の稼ぎで二人の生活をしていきたいというとんでもない考えのようです。
日本は今、人口減少の時代に突入し、国内のあらゆる産業が縮小傾向にあります。民間企業はもちろん、公務員ですら給料が下がって行く時代です。今後も安定的に高い収入が得られるなどと、考えない方がいいのです。
それと気をつけてほしいのは、持家・借家、ローンの有無や資産など、年収には含まれないプラス・マイナスの要素を考慮するということです。毎月ローンを10万円返済している年収500万円の人と、持家の年収380万円の人は収入は同じということになります。そのほかの条件もしっかりと見ましょう。
・今の仕事に固執しない
女性にとっても仕事は大切ですから、続けられるのであれば、続けるに越したことはありません。ただ実際は、結婚を優先するのであれば、今の仕事に固執しない方がいいようです。
転職・休職・雇用形態の変更など、いくつかの選択肢があるようです。結婚しやすいという観点から言うと、そういう方法を選んだ方が賢明かも知れません。
・何処にでも行く
住み慣れた場所だからというのは論外ですが、友人達と離れるのは辛いことかも知れません。しかし結婚とは男にとっても女にとっても、独立して一家を構えるということですから、別離は避けて通れない道です。
最近では、仕事を続けたいということが足枷となっているようですが、前述のように、今の仕事に固執しないでください。
智恵を絞れば、何らかの方法で仕事を続けて行くことが可能だと思います。お相手ともよく相談してみてください。きっと理解を示して、あれやこれやと意見を出してくれるでしょう。

7、結婚しましょう!
動物学的に言うと、成人した男女が各々の家族から独立して配偶者を得て新しい家族を作ることで、種の保存・子孫の繁栄といった、もともと動物が持つ本能に深く関わっていることです。
そういう観点から見ると、最近の未婚化・晩婚化は成人した男女の独立心やセックスへの関心が希薄になってきたことが、主たる理由だと考えられます。
独立心が減退してきている理由は、子供の側からの事情で言うと昨今の経済事情もあって、親と一緒にいる方が楽でなかなか親離れができない。親の側の事情から言うと、少子化の影響から子供に対してどうしても甘くなりなかなか子離れができない。
またセックスへの関心の減退は、異性を意識できない・友達以上の関係になれないという状況にもつながります。
特に最近の男性は草食系と呼ばれるように、結婚に関する話に踏み込んだり、プロポーズをしたりすることが苦手なようです。ストレス耐性が低く断られた際に深く傷つくので、それが怖くて動けないようです。
先日公表された平成23年の人口動態統計の速報でも、婚姻件数は67万件と昨年より約3万件減少したようです。
人口も20万人以上減少しています。人口の減少は国内の経済活動や国力の減少につながり、保険・年金といった福祉にも直結します。
家族の繁栄は国家の繁栄の延長線上にあるわけですから、私たちの生活は日本の国力の低下と無関係にはいられないのです。国力を増加させるためには、結婚し、子供をたくさん産み、人口を増やすことが大変重要な要因となります。
だから、結婚しましょう!
成人は20歳ですから(18歳とする場合もありますが)、男も女も20歳を過ぎたらできるだけ早く独立しましょう。
1日も早く子は親離れをし、親は子離れをすること。ひとりで生きるということは、人生最大の勉強です。
男女の恋愛も活発になり、結婚件数も増えるでしょう。結婚件数が増えれば人口も増え、家族の繁栄・国家の繁栄につながって行きます。あなたの子孫の幸福は、あなたが結婚することから始まるのです。

「婚活の肝」
- 婚活の肝①(婚活は就活?)
- 婚活の肝②(マッチングアプリと結婚相談所の違い その1)
- 婚活の肝③(マッチングアプリと結婚相談所の違い その2)
- 婚活の肝④(婚活の肝)
婚活の肝①(婚活は就活?)
婚活は、就活とよく似ています。
昔言われていた「永久就職」というイメージからではなく、その手順がよく似ているからです。
就活を経験した人は、その手順を思い出してください。
インターンシップ → 自己分析 → 業界・企業研究 → 先輩訪問 → 会社説明会→ エントリーシート・履歴書の準備 → エントリー・プレエントリー → 選考(筆記試験)→ 選考(面接)→ 内定
婚活の手順は
自己分析 → お相手の条件設定 → プロフィール作成 → 登録 → 相互選考(検索)→ 相互選考(面接)→ 交際 → 成婚
就活は企業が貴方を選びますが、婚活は貴方とお相手が相互に選び合います。
相思相愛でないと成立しないのは、就活も婚活も同じです。
また、自己分析が正しくできていなくて、理想と現実にギャップがある場合は、下方修正する必要があります。
就活に期限があるように、婚活も期限を設定して活動するようにしましょう。 年齢を重ねれば重ねるほど、厳しくなるのは事実です。

婚活の肝②(マッチングアプリと結婚相談所の違い その1)
次に、マッチングアプリを使った婚活と、結婚相談所を使った婚活との違いを見て行きましょう。
マッチングアプリの特徴は、登録料が無料もしくは安価、月額使用料も安価で費用的にメリットがあることと、登録にあたって公的書類の提出や面談がないので、利用開始のハードルが低く気軽に始められることです。
逆にだれでも登録できるので、遊び目的の人やなりすまし、虚偽の記載などの危険性もあります。
結婚相談所の特徴は、登録時に初期費用(入会金、登録料など)が発生することと、活動にあたっても月会費、お見合い料、サポート料、システム使用料、成婚料などの費用が発生することです。
基本的に会員制で、入会にあたっては公的書類の提出が義務付けられていて、遊び目的の人は入会できませんし、虚偽の記載もありません。

婚活の肝③(マッチングアプリと結婚相談所の違い その2)
マッチングアプリを使った活動の手順は、
登録 → 検索 → 申し込み(申し受け) → マッチング → デート
→ 交際 → プロポーズ → 成婚
となり、その全ての手順を本人が行います。
結婚相談所を使った活動の手順は、
無料相談 → 入会 → 登録 → 検索 → 申し込み(申し受け) → マッチング→ お見合い → 交際 → プロポーズ → 成婚
で、登録前に「無料相談」と「入会」があります。
「無料相談」では本人のお人柄を拝見し、本会の会員にふさわしくない場合は、入会をお断りすることもあります。事前に希望を聞かせていただくことで、「登録」から「成婚」に至るまでの活動をしっかりとサポートさせていただきます。
・プロフィールの作成
・プロフィールに掲載する写真に関するアドバイスや写真スタジオの紹介
・自己アピールのポイントのアドバイス
・本申し込み、本申し受け
・マッチングした際の日程調整やお見合い場所の設定・予約
・お見合い後の返事
・交際中の相談・アドバイス
・交際のお断り
・プロポーズのタイミングのアドバイス
・成婚へのステップのアドバイス
などの実務やアドバイスを、仲人が行います。

婚活の肝④(婚活の肝)
マッチングアプリを使った活動はお金をかけない恋人探し、結婚相談所を使った活動はお金をかけた結婚相手探しと言えます。
マッチングアプリは会員数が多いからこそ、なかなか会えないし、会えてもサポートがないので交際が続かないということになります。
成婚へのスピードは、圧倒的に結婚相談所を使った活動の方が早いと言えます。
多くの結婚相談所は仲人協会に所属していて、厳格な管理とルールの下各会員のプロフィールを閲覧することができます。当会のような家庭的な相談所でも、8万人を超えるプロフィールを検索することができるのです。いわば安全性の高いマッチングアプリを既に利用していることになります。
結婚相談所を使って婚活をする場合は、
1、複数の結婚相談所の話を聞いて、信頼できる結婚相談所を見つけましょう
2、活動期間を目標設定しましょう
3、自己分析をしっかりしましょう
4、自己投資を惜しまない
5、譲れない条件は1つにして
6、婚活でも報連相は大事
7、決断すること
などを肝に銘じていただければと思います。
