「安心・活用! 結婚相談所のツボ」⑤
5、個人情報の保護について
個人情報の保護は、結婚相談業にとって最も大きな課題です。
プロフィール自体は個人を特定できないように、最低限の情報しか掲載していませんが、プロフィールの原表には詳細な事実が書かれていて、結婚相談所はそれを保管しています。身上書は言うに及ばずです。
個人情報の保護については、いくつかの大原則があります。
- 本人の同意を得て収集する(収集目的以外にはいっさい使用しない)
- 書類は鍵のかかる保管庫で保管する
- 不要になった書類はシュレッダーで裁断する
- 持ち出さない
問題は4つ目の「持ち出さない」です。
身上書を取り扱う際には、持ち出さないわけにはいきません。
それどころか、他の仲人を経由して第三者の所に行ってしまうのです。
仲人同士の信頼関係のなせる技ですが、万が一の事故を防止するためにも、台帳や帳面を使った管理が必要です。
会員とは覚書等で契約書を交わします。
他人の個人情報を第三者に漏らさないことと、逆に自分のプロフィールを開示することです。
会員になろうという人は、その相談所の「個人情報の保護」意識についても、しっかり確認した方がいいでしょう。
また、良家の親御さんほどコンピューターを毛嫌いして「身上書だけで」という方が多いのですが、コンピューターで開示されている個人情報は最低限の内容で、個人を特定できなくなっている上にセキュリティーも万全です。
包み隠さず全てを開示している身上書に比べて、はるかに安全・安心なのですが、いくら説明しても納得していただけないのが事実です。
