「結婚できない男、結婚しない女」①
1、現代結婚事情
令和2年度の国勢調査によると、30~34歳男性の未婚率は51.8%、同年齢女性の未婚率は38.5%と、晩婚化の傾向が続いています。生涯未婚率は男性26.6%、女性16.5%です。
ただ生涯未婚率は50歳時点での未婚率を指し、現状とやや乖離してきていますので、60歳時点の未婚率に置き換えると、男性17.3%、女性8.5%となります。
人口減少・少子化といった日本社会の根幹に関わる問題の大きな原因のひとつが、この未婚化・晩婚化です。結婚をしないから子供を産めない。結婚が遅いから子供をたくさん産んで育てられない。2023年の合計特殊出生率は1.20という低さでした。
結婚するのが嫌になったわけではありません。
18~34歳の未婚者のうち、将来結婚したいと考えている人は、男性で81.4%、女性で84.3%です。(参照:「結婚に関する現状と課題について」こども家庭庁)
東日本大震災や新型コロナ等の災害を経て、家族の絆を大事に感じる人が増えてきて、結婚願望はますます強まっているようです。
では未婚化・晩婚化の原因は何でしょう?
それがタイトルで表現した、「結婚できない男、結婚しない女」ということになるのです。結婚そのものに対する意識、結婚相手に求める条件は男女で全く違うのに、お互いに気づいていない。
また学歴・職業・収入などの基本条件が、男性より女性の方が高くなってきていて、必然的に女性が男性に求める条件も高くなるという傾向になります。極端な年の差婚などは、その顕著な例だと思います。
経済的不安も未婚化・晩婚化に拍車をかけます。
収入が少なくなると経済的自立が難しく、男女とも親と同居する期間が長くなります。
親は口では結婚を勧めますが、微に入り細に入り口出ししますので、結局は結婚を遅らせてしまうのです。
語呂が悪いのではずしましたが、タイトルは正確には「なかなか結婚できない男、なかなか結婚しない女」です。
さてこういう結婚事情を踏まえた上で、なかなか結婚できない男が結婚するためには、なかなか結婚しない女が結婚するためには、どのような婚活をすれば良いのでしょうか?
